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トヨタ期間工は「当たり工程」と「きつい工程」で、仕事のハードさがまったく違うといわれます。

配属はランダムに近い“工程ガチャ”ですが、実際の現場でどんな違いがあるのかをまとめました。
トヨタ期間工の工程とは?
トヨタの製造ラインは大きく5つの工程に分かれています。

どこに配属されるかで、体への負担や生活リズムが大きく変わります。
- ① プレス工程:金属板を車体パネルに成形。機械操作が中心で危険性もある。
- ② 溶接工程:ロボットと連携して部品を溶接。熱・火花・重労働が多く体力勝負。
- ③ 塗装工程:塗装ブース内で車体をコーティング。匂いや暑さがきついが、作業リズムは安定。
- ④ 組立工程:最も人数が多く、車体部品の取り付けを担当。腰・腕への負担が大きい。
- ⑤ 検査工程:完成車の外観・動作をチェック。清潔な環境で人気の“当たり工程”。
当たり工程の特徴
「当たり工程」と呼ばれる部署には、共通して次の特徴があります。
- 体力負担が少ない:単純な軽作業やチェック作業が中心。
- ライン速度が安定:焦らず自分のペースで進めやすい。
- 環境が快適:空調が効いていて油汚れや騒音が少ない。
- 人間関係が穏やか:人の入れ替わりが少なく落ち着いた雰囲気。
代表的な当たり部署は検査・物流・塗装の一部など。

経験者の間でも「検査工程=勝ち組」と言われることがあります。
きつい工程の特徴
一方で、きつい工程には次のような傾向があります。
- 動作が速い:ラインの速度が早く、休む暇が少ない。
- 体力消耗が激しい:重い部品を持ち上げる・中腰姿勢が多い。
- 環境が厳しい:夏は暑く冬は寒い。油や塗料の匂いが強い現場も。
- 夜勤・交替制のリズム:体内時計が乱れやすい。

特に組立・溶接・プレスは“きつい工程”と呼ばれることが多く、 最初の1ヶ月で体を慣らせるかが続けられるかどうかの分かれ目です。
「当たり・ハズレ」は人によって違う
実は、同じ工程でも「楽」「きつい」の感じ方は人それぞれです。
- 体を動かすのが好き → 組立・溶接は苦にならない。
- 集中して黙々と作業したい → 検査工程が向いている。
- 単純作業が苦手 → 塗装や物流など変化のある工程が合いやすい。

自分の体力・性格・生活リズムに合う工程が“当たり”になるとも言えます。
配属ガチャを少しでも有利にする方法
- 健康診断で筋力を見せる:筋力が高い人は体力系の工程へ配属されやすい。
- 面接で希望を伝える:「軽作業希望」や「検査を希望」と伝えると考慮されることも。
- 過去の経験を活かす:製造経験がある人は、技能系工程に入りやすい。
- 派遣経由なら相談可能:派遣会社経由の応募では、希望寮や工程を伝えやすい。

完全に希望通りにはいかないものの、「どんな仕事が得意か」を伝えることは無駄になりません。
1日の流れ:当たり工程ときつい工程の違い
| 時間帯 | 当たり工程(検査) | きつい工程(組立) |
|---|---|---|
| 8:00〜 | 始業・検査準備 | ライン稼働・パーツ組付け開始 |
| 10:00〜 | 製品チェック・記録 | 休憩10分、すぐ再開 |
| 12:00〜 | 昼休憩・ライン停止 | 同上 |
| 13:00〜 | 外観検査・最終確認 | 重作業・車体組立継続 |
| 17:00〜 | 定時退勤・残業少なめ | 残業1〜2時間発生 |

当たり工程は定時上がりが多く、体力消耗も少なめ。
きつい工程は残業が続きやすい傾向があります。
まとめ:当たり工程=自分に合う工程
トヨタ期間工の“当たり工程”とは、単に「楽な工程」ではなく、自分の特性に合う部署のこと。

配属先での努力や人間関係の作り方次第で、働きやすさは大きく変わります。
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※仕事内容や配属は工場・ラインによって異なります。工程ごとの負担や作業内容は時期・人員構成によっても変化します。